
どうも小林です。
私の職場にある自販機は、新千円札は使えるのに新500円玉は使えないという謎仕様になっています。
この間夜勤の休憩時間に缶コーヒーを買おうとしたら、財布の中に渋沢栄一と新500円玉しかなく、泣く泣く缶コーヒーを諦めたときに思ったのですが、自販機ってどうやってお金を判別しているのでしょうか。
ということで、今回は自販機がどうやってお金を判別するのか調べていきたいと思います。
硬貨と紙幣は判別する機構が違うので、それぞれの判別法についてまとめました。
硬貨の判別法
どうやら自販機は、投入された硬貨を「機械的な特徴」と「電気的・磁気的な性質」の両方でチェックして判別しているようです。
かなり精密です。
主に使われているのは「硬貨識別ユニット(コインメック)」という装置で、次のような仕組みです。
① 形のチェック(大きさ・厚さ・重さ)
まず物理的な特徴を見ます。
- 直径(大きさ)
- 厚さ
- 重さ
硬貨ごとに規格が違うので、ここでかなりの候補が絞れます。
② 電気的な判別(渦電流センサー)
これが本体の重要ポイントです。
硬貨が通るときに磁場を当てると、金属の種類によって「渦電流(うずでんりゅう)」の発生の仕方が変わります。(渦電流:簡単に説明すると物体に磁場をかけると渦巻状に電流が流れる現象です。)
- 銅系
- ニッケル系
- アルミ系
などで電気の流れ方が違うため、「電気的な指紋」のように判別できます。
③ 磁気の反応チェック
一部の硬貨は磁石にわずかに反応します。
- 磁性の強弱
- 反応の遅れや減衰
これも補助的な判定材料になります。
④ 総合判定(パターン認識)
最後に、これらの情報をコンピュータがまとめて
「これは10円玉」
「これは偽造っぽい」
「これは異物(ボタン・洗濯ワッシャーなど)」
と判定します。
まとめ
自販機は一言でいうと、
「サイズ+重さ+電気の流れ方+磁気反応」を組み合わせて硬貨を見分けている
という仕組みです。
これをあの短時間で一瞬で行っているんですね。
紙幣の判別法

紙幣(お札)の判別は、硬貨よりもさらに高度で、複数のセンサーを同時に使う多層チェックになっています。
自販機やATMに入る「紙幣識別機(ビルバリデータ)」で処理されています。
① サイズ・厚さ・折れの検出
まずは物理チェックです。
- 紙幣の長さ・幅
- 厚み
- 折れ・破れ・しわ
規格と少しでも違うと弾かれます。
② 光学センサー(透かし・模様チェック)
光を当てて「見た目の特徴」を読み取ります。
- 透かし(光にかざすと見える模様)
- 印刷パターンの位置
- 微細な線(すき間の細かい模様)
これで「本物の印刷かどうか」を確認します。
③ 赤外線センサー(IR)
ここがかなり重要です。
紙幣には、肉眼では見えない赤外線でだけ反応するインクが使われています。
- 一部の印刷が赤外線で消えたり見えたりする
- インクの配置パターンが一致するか確認
偽札はここでほぼ見抜かれます。
④ 紫外線センサー(UV)
UVライトを当てると、
- 特定の部分だけ光るインク
- ほとんど光らない部分
など、日本の紙幣は非常に細かく設計されています。
⑤ 磁気インク検出(MICR)
日本の紙幣には磁性インクが使われている部分があり、
- 磁気の強さ
- パターンの一致
をチェックします。
⑥ 画像認識(スキャン判定)
高精細カメラでスキャンして、
- 肖像(人物)
- 文字
- 細かい模様の一致
をデータベースと照合します。
⑦ 総合AI判定
最終的にはこれらの情報をまとめて、
「本物の紙幣か」「どの金種か」「汚れ・偽造の可能性」
を総合判定します。
まとめ
紙幣の判別は一言でいうと:
「光・赤外線・紫外線・磁気・画像」を全部使ったフル検査
です。
偽札の判別をするためにも、硬貨より複雑なチェックを行っているようです。
自販機に備えられているこれらの機構ですが、新硬貨や新紙幣に対応するために判別機を交換するのはかなりコストがかかる感じです。
私の所感ですが、昨今飲料の値上がりで自販機では売れなくなっているとか聞いたことありますし、新しいお金が使えるように自販機をアップデートするのは割に合わなくなっているのではないでしょうか。
今回は自販機はどうやってお金を判別しているのか調べました。
調べていて思ったのですが、お金を作る側(造幣局)と偽造する側ではすさまじい技術の応酬がされているのではないでしょうか。
機会があれば偽札の歴史など調べてみるのも面白いかなと思いました。
当ブログではこのように身の回りの疑問を調べています。
今後も何卒よろしくお願いします。

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